懐かしのあのドラマ「さよなら、小津先生」を動画で見よう

さよなら、小津先生

フジテレビ、2001年10月から12月まで放送された「さよなら、小津先生」(全11回)。主演に田村正和。他キャストに、ユースケ・サンタマリア 、瀬戸朝香、西田尚美、京野ことみ 、小日向文世 、等。脚本、君塚良一。

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「さよなら、小津先生」あらすじ

裕福な家庭に生まれ、中学時代は、バスケットボール部で活躍した。

高校は進学校で、バスケは断念したが一流大学を出て、一流銀行に就職、出世し、結婚して家族を持った。何も問題のない人生を送っていた・・・。

「さよなら、小津先生」、1話のあらすじ

さよなら、小津先生、1話

金融クライシスの波に飲まれ、職場を追われたエリート銀行員・小津が、選ばざるを得なかった高校教師の職。そこはイマドキの子供の養殖場であった。だが、プライドと自尊心で満タンの自己中心的独善主義の固まりの小津がそれを咎めだて出来るわけがない。生徒たちには生徒たちの論理と真実があった。小津と生徒たちは、鏡に映るような己の姿を見せあい、何を学び掴んでいくのか・・・。小津には田村正和、同僚の教師陣にユースケ・サンタマリア、瀬戸朝香、西田尚美、京野ことみ。生徒には、森山未來、忍成修吾、一戸奈未。1年前までは、ニューヨークでバリバリの銀行員として働いていた小津南兵(田村正和)は、光陰高等学園の教壇に立っていた。贈賄で逮捕、罪を一人で被り、つい1ヵ月前に出所したのだ。教室はメールを打つ者、いちゃつく者・・・そこは「イマドキ」の10代で埋まっていた。小津は、なぜ自分がここにいるのか自問するのだった。1ヶ月前、帰国した小津はすぐに東京の本店へ出向いたが、彼の居場所は無かった。家に帰ると妻の静香(余貴美子)が、離婚届を持ってきた。そんな夜、小津はホテルのバーで、騒ぎ続ける若者の一団に出くわした。注意すると、中の一人、加藤賢(ユースケ・サンタマリア)が「こいつ転落の銀行員だ。脱走したの?」と酔った勢いではしゃぎだした。それを殴り飛ばしたのは女性の足利みゅー(瀬戸朝香)だった。一団はぞろぞろと帰り始めた。「?」の小津であった。小津は、銀行への就職活動を始めた。感触はいい。だが、不採用の知らせばかりが届く。そんな折、同期の島谷(大杉漣)が現れ、高校教師の仕事を斡旋する。家に帰ると、絵理(水川あさみ)が言う。「ママ、この人、幽霊みたい」。その言葉を聞いた小津は決心した。静香の離婚届に判を押し、島谷の申し出を受けることにしたのだった。小津はその学校に行った。恐喝に来たのかと青ざめたる加藤の横で、校長の鹿松哲郎(谷啓)は「君と一緒に2年生を教えてもらうよ」とニコニコと伝えるだけであった。加藤は小津をスポーツバーに誘った。小津は「教員は、銀行へ戻るまでの間だけだ」と言い切る。そこへ、光陰の生徒がやって来た。加藤が顧問をするバスケット部の生徒たちだ。喧嘩を始め、ビールをのむ生徒や、それを止めもしない加藤を見て、違和感が募る小津に、中の一人、井本浩二(森山未來)が言った。「あんた、幽霊みたいだな」。苦し気にビールを呷る小津だった。小津はそのまま、加藤の家に転がり込んだ。眠れない小津は高校の体育館にやって来た。バスケットボールを触っていると、女子部の顧問のみゅーがやって来た。「びっくりした。幽霊が出たかと思った」。小津はその言葉を噛み締めるのだった。

さよなら、小津先生、2話のあらすじ

さよなら、小津先生、2話

パリっとしたスーツに身を固めた小津(田村正和)は、エグゼクティブ銀行員時代の癖が抜けずタクシー通勤。校門で遅刻監督をやっていたみゅー(瀬戸朝香)は呆れ果てる。小津は授業を始めるが、ほとんどの生徒達はそれぞれ好き勝手なことをやっている。怒った小津は教室から出ていってしまう。授業放棄だ。そんな時、カトケン(ユースケ・サンタマリア)のクラスの生徒が無銭飲食したとの報が入る。あわてて現場に向かったカトケン自らが支払いをして警察沙汰にはならなかった。無銭飲食したのは浩二(森山未來)ら5人。放課後、彼らの処分を話し合う先生達。だが生徒たちのことを考える者はいない。結局、5人が所属するバスケ部を明日の試合を最後に休止することで話がまとまった。小津は5人のことが気になる。それぞれに問題を抱えている生徒たちだ。カトケンはマンションの自室でみゅーを待ち受けていた。「マイケル・ジョーダンのユニフォームをあげる」とみゅーを誘ったのだ。が、みゅーはボディガードに小津を誘ってやって来た。再びチャイムが鳴った。訪ねてきたのは浩二だった。浩二は「胴上げ楽しみにな」とだけ言い残して帰って行った。翌日、体育館でバスケの試合が始まった。浩二はうまいが、点差は開くばかり。前半で100点差付き、試合は「コールド」負けした。バスケ部はこの試合を持って休止になるはずだが・・・。

さよなら、小津先生、3話のあらすじ

さよなら、小津先生、3話

光陰学園、朝の職員室では、小津(田村正和)が、バスケ部の顧問を宣言したことが話題になった。感激するみゅー(瀬戸朝香)、うんざりする一葉(京野ことみ)・・・。ところが、小津は「つい言っちゃった」と他人事のようである。だが、授業が始まると、浩二(森山未來)、光(脇知弘)、章夫(池田貴尉)、淳(忍成修吾)らに、「放課後、体育館で待っている」と言い渡してしまった。しかし、5人は来ない。ただ、5人は、代々木公園で楽し気にボールで遊んでいるのだった。カトケン(ユースケ・サンタマリア)は、小津が勝手に住み込むのが許せない。部屋に住むルールを決めようと言い出すが、どうやっても小津のペースは崩れない。翌日も小津は「練習へ出てこい」と誘ったが、5人は体育館に来なかった。その次の日、小津の携帯が鳴った。島谷(大杉漣)から「お前が必要になったから、銀行に来てくれ」という電話だった。放課後、小津はまた、体育館で5人を待った。すると、転校を控えた章夫が現れた。事業に失敗した章夫の父には、どこの銀行も金を貸してくれない。今後は高校を辞めて働けと言われている章夫。そんな彼に小津は2学期だけでもバスケやろうと誘う。その時、光が割り込み「誘惑するんじゃねぇ」と小津を突き飛ばす。「私もきっと君のように刺々しいんだな。章夫君こいつらと離れられてよかったな。私は負けてヘラヘラしてたくはないんだ」と言い放ち、小津は、その足で銀行へ向かった。島谷によると、ある不良債権を隠蔽工作して欲しいのだと言う。小津はすぐさまやり手銀行マンの顔に戻り、バリバリと指示を始めた。島谷は「銀行に戻ってくれ」と小津に懇願する。だが、小津は・・・。

さよなら、小津先生、4話のあらすじ

さよなら、小津先生、4話

小津(田村正和)は、加藤(ユースケ・サンタマリア)に「バスケ部の連中が練習するそうだ」と報告した。驚きのけぞる加藤。だが、実際、2年1組の浩二(森山未來)、光(脇知弘)、章夫(池田貴尉)、淳(忍成修吾)も、1年の健太(勝地涼)もバスケのウエアを用意して登校していた。しかし、バスケ部員は「あんたには関係ない」と小津を拒否する。章夫だけは小津に笑顔を向ける。小津はその帰り、章夫の家へ向かった。小津には、父親と銀行と間に融資トラブルがあることが見てとれた。小津はみゅー(瀬戸朝香)に「休部になる前に、練習試合の相手を探してくれ」と頼むのだった。小津が家に帰ると、加藤と一葉(京野ことみ)がいる。小津は3人でバスケ部の練習計画を練り始めた。まるでビジネスの組織マネジメントを指揮するかのように的確に計画を立てる小津を見て、驚く二人。「経営もスポーツも人材管理課だ」と小津は言い放つ。翌朝、小津は体育館をのぞいた。携帯が止められ別れた母親と連絡できなくなったと言う章夫に、小津は「うまくなりたいか?ならドッジボールのようにボールを壁に向かって投げ続けろ」と指導する。そこへ、みゅーが「練習試合が取れた」と飛び込んできた。職員室では、佐野(小日向文世)がバスケ部を休部ではなく廃部にしようと提案。何故そんなに生徒達を信用しないのか。小津は無言で聞くしかなかった。また、まなび(西田尚美)は生徒達に廃部になることをどう伝えるか悩んでいた。そして練習試合が始まった・・・。

さよなら、小津先生、5話のあらすじ

さよなら、小津先生、5話

小津(田村正和)は久し振りに娘の、絵理(水川あさみ)に会った。化粧の濃くなった絵理は「あんたに父親の資格はない」と言われ、苦り切る小津であった。剛(瑛太)と未句(中川愛海)が遅刻してやってきた。佐野(小日向文世)とまなび(西田尚美)が見咎めると、剛は「一葉先生(京野ことみ)と淳(忍成修吾)が深夜デートするのはいいのかい」と開き直った。教師二人は息を飲んだ。休み時間、小津は、加藤(ユースケ・サンタマリア)とみゅー(瀬戸朝香)に頼んで、章夫がいなくなった穴埋めのメンバーをスカウトしていた。偶然やって来た剛は、みゅーが投げたボールを、見もせず受け止めた。小津の目が光った。そのころ校長室には、淳の父親孝正が怒鳴り込んできていた。「子供を預けているんです。明日までに納得いく説明を」と孝正は言い残し、立ち去った。職員室では、一葉に事情を聞いていた。「誘われて、なんとなく歩きながら話を・・・。すいません」と一葉。「すいませんですむの!?君のしたことは軽率だ」と小津が口を挟んだ。いつになくきつい口調の小津であった。加藤は、小津が一葉の件を、正論で追い詰めたのが不思議だった。小津は逆に加藤の過去を聞き出そうとした。加藤は前の学校で、ある女生徒に慕われ、距離を取ろうとしたら、根も葉もない噂を流され、結局学校を辞めざる得なかったのだと言う。「生徒と先生の距離は難しい」とつぶやく加藤。翌日、孝正が校長室へ訪れた。一葉の処分が「訓戒」と聞いて、孝正は息子を学校を辞めさせると言い出した。責任を感じた一葉は自分が辞職すると言い出す。何故、男子生徒から誘われて一葉はついていってしまったのか。小津は不思議だった。また、淳も厳格な父親に甘えたことが無い子供であることを、小津は浩二から聞かされる。そして小津、加藤、一葉は、孝正の働く証券会社の本社を訪れた・・・・。

さよなら、小津先生、6話のあらすじ

さよなら、小津先生、6話

剛(瑛太)がバスケ部に加入したが、抜きん出て上手い剛は、浩二(森山未来)たちを無視し勝手にゴールを決め、キャプテン風を吹かせ始めた。当然、光(脇知弘)たちと諍いが始まった。加藤(ユースケ・サンタマリア)らは心配するが、小津(田村正和)は試合に勝つために、剛をキャプテンにする。剛はますます傍若無人の振る舞いである。そんな様子を見て、みゅー(瀬戸朝香)は竹刀を剛の額に振り下ろしてしまう。佐野(小日向文世)やまなび(西田尚美)はみゅーの体罰を責めるが、みゅーは躾も必要だと、信念を通す。だが、翌日から、みゅーの授業のボイコットが始まった。小津は、まなびにバスケ部の試合を申し込んでくれ、と頼んだ。相手は娘の絵理(水川あさみ)の高校だった。剛のワンマン振りが続くバスケ部。健太(勝地涼)が、つい、もらした。「こんなんで勝っても、章夫先輩喜んでくれるかな」。学校を辞めていった章夫のことばかり考えている彼らに腹を立てた剛は、章夫が残していったタオルをむしり捨て、立ち去って行った。そんな剛の心の内を考える浩二。一方、みゅーの女子バスケ部は退部希望者が出始めた。気弱になったみゅーに小津は「あの子達は我々を親だとは思っていない」と諭す。

さよなら、小津先生、7話のあらすじ

さよなら、小津先生、7話

小津(田村正和)は、静香(余貴美子)から、娘の絵理(水川あさみ)が家に寄りつかない、という話を聞いた。心配な小津は、娘に会うことを約束した。学校では、健太(勝地涼)が、同級生から金をたかられていた。聞きつけたバスケ部の浩二(森山未来)、光(脇知弘)、淳(忍成修吾)は屋上へ走った。加藤(ユースケ・サンタマリア)も後を追った。怒った光が、健太にたかっていた生徒を殴り飛ばす。加藤は、事を荒立てず、浩二たちに教室に戻るよう指示するが、校長室に呼び出された。佐野(小日向文世)はこの事件の現場に居合わせた加藤を責めるが、加藤は断固バスケ部生徒たちを守ろうとする。だが、翌日、殴られた子供たちは親を連れ立って、学校に乗り込んできた。学校側の対応を協議するため、放課後職員会議が開かれた。しかし小津は絵理に会う約束をしており、気がきでない。もう、静香と絵理は喫茶店で待っている。小津は「責任は私にある。私が辞める」と立ち上がった。小津が来ないのを冷めた顔で「来ないじゃない」と言う絵理。そして静香を残し、危ない感じの若い男と出て行った。学校では、小津が加藤とバスケ部員を伴って、殴られた生徒の親達に謝罪を始めた。「二度と人を傷つけないと約束し、頭を下げて謝りなさい」。小津は、浩二たちに指示し、深々と頭を下げた。小津はその足で静香と絵理の待つ喫茶店へ向うが、すでに絵理は去ったあと。激昂する静香に小津は答えられない。一方、バスケ部のメンバーは憮然として渋谷の街にしゃがんでいた。そこへ剛(瑛太)に話し掛ける者がいた。以前の悪仲間・青山(水谷あつし)だった。青山が連れている女学生はなんと絵理だった。加藤の家に浩二が現れ、絵理が悪い連中と一緒にいることを告げる。自分のせいで、娘と会うことが出来なかった小津を思う加藤。浩二たちバスケ部員を伴って、青山のたむろする場所にやって来た。帰るのを拒む絵理に必死の説得をする加藤。そこに青山が仲間と戻ってきた。青山は加藤を殴りつける。「耐えるんだ。小津先生と約束したろう」と加藤。青山たちは調子に乗って、浩二たちバスケ部員をなぶり者にした。だが、ぐっと堪える部員たち・・・。そのころ、小津は佐野になぜ生徒たちと向き合おうとするのかを、話していた・・・。

さよなら、小津先生、8話のあらすじ

さよなら、小津先生、8話

生徒の暴力事件にからんで休職処分を受けた加藤(ユースケ・サンタマリア)は、小津(田村正和)の世話を、まるで奥さんのようにかいがいしく焼いている。学校へ小津が行くと、みゅー(瀬戸朝香)が、バスケの新人戦を男子の分まで申し込んだと言う。小津の顔に、つい笑みが浮かぶ。それを聞いた浩二(森山未来)、光(脇知弘)、淳(忍成修吾)、剛(瑛太)のバスケ部員は、顔つきをきりりと変えた。放課後の部活時間になった。部活に熱が入る。だが、健太(勝地涼)だけが沈んだ表情でその場を離れていくのだった。それに気付き健太の後を追った一葉(京野ことみ)は、健太の顔に新しい傷があるのを見つける。一葉は家庭内の暴力だと察した。そんな夜、絵理(水川あさみ)が光司や遙(一戸奈未)を訪ねて来た。絵里の話で、小津がバスケ部で国体にまで出場したこと、それを受験のために親にやめさせられたことが分かる。健太は、光の家の門を叩いていた。光の父親は大物政治家で、豪邸である。健太は光に暗い表情で「泊めて下さい」と言い出すのだった。翌日、職員室で、一葉は、自分の考えを佐野(小日向文世)たちにも話した。「ほっとけない」と言う一葉に、佐野は「家庭のことには口をだせない」と諭す。小津はそのまま、健太の家に向かった。父親の常雄と母幸江がいた。小津が「お子さんに手をあげてませんか」と訊ねると、「証拠あんのかよ」と凄むのだった。翌日、常雄が学校に乗り込んできた。佐野は憤然と「家の問題まで解決しようなんて思い上がりだ」と小津に詰め寄る。体育館に家を逃げ出した健太が座り込んでいた。健太は「いいんです、僕を殴ってせいせいするなら」と常雄を弁護する。口を閉ざさざるを得ない教師たち。常雄が迎えに来た。「あんた銀行屋だろ。あんたらのせいでくびになった。金を貸せ」と小津にからみ始めた。常雄は健太の手を乱暴につかみ、「早く行くぞ、叩かなきゃわかんないか」と脅す。そこで声を発したのは佐野だった。「警察呼ぶぞこのやろう。お子さんをこれ以上苦しめないでいただきたい」。だまる常雄。「それに、小津先生は銀行屋じゃない。教員だ」と言い放つのだった。日が変わり、鹿松校長(谷啓)がまなびに言った。「新人戦の出場が認められないそうだ」。そうとは知らぬ小津は、子供たちの練習を見詰めているのだった。

さよなら、小津先生、9話のあらすじ

さよなら、小津先生、9話

高校バスケット連盟が光蔭学園に対して新人戦の男子出場を認めないと通告してきた。チームのマナーが悪いからだという。小津(田村正和)、加藤(ユースケ・サンタマリア)、みゅー(瀬戸朝香)は困惑した。加藤が「連盟に掛け合ってきます」と飛び出し、みゅーも後を追った。浩二(森山未来)たちは小津に迫った。「おれら、出られないの?」。小津は「カトケンがなんとかする」と言うのが精一杯だった。加藤とみゅーは連盟を実質上仕切っている柳沼教諭の高校へ出向いた。柳沼はスパルタ指導で有名で、そのチームは優勝候補だった。そんなころ、小津は娘の絵理(水川あさみ)に呼び出され喫茶店へ現れた。絵里と一緒にいたのは島谷(大杉漣)だった。島谷が「銀行に戻って来てくれ」と言う。銀行が金融再建の部署を作り、島谷と小津が呼ばれたのだ。「お前がやれ。俺は、俺のすべき場所でやる」。そう言って小津は席を立った。加藤とみゅーは柳沼を説得していた。頑なな柳沼を攻略できずにいると、みゅーは一計を案じ、そこを飛び出した。二人は、小津や浩二たちが待っている体育館へ入った。「みんな、明日朝九時集合。道場破りだ」翌朝、光蔭学園男子バスケ部は、柳沼の高校へ向かった。「マナーが悪いかどうか、試合で確かめて下さい」とみゅー。「マナー違反をしたら出場は辞退します」と加藤。「10分終わって10点差ついても辞退します」と小津。柳沼は渋々認めたが、自校のチームに、浩二たちを挑発するように小声で指示した。試合が始まった。柳沼のチームは、徹底して汚い手を使ったが、浩二たちは。我慢に我慢を重ね、残り3秒で9点差まで詰めたのだ。「新人戦でお会いしましょう」。小津は、柳沼に首を掻き切る挑発ポーズを見せ、余裕の表情で立ち去るのだった。だが、柳沼は、次の策を練った。小津がいるならば、出場を辞退するというのだ。柳沼に仕切られている連盟の強豪校たちも同調する。これでは新人戦が成り立たない。小津は覚悟を決めた。翌日、小津は連盟の「新人戦ルール会議」に乗り込んだ。「私の犯罪と子供たちに何の関係があるのだ。あの子達のためなら学校を辞めましょう。思い出して下さい。私たちも子供だった」。小津は静かにその場を立ち去った。「あの子達に救ってもらったんです。今度は私の番だ」。小津は鹿松校長(谷啓)に、決意を語るのだった。

さよなら、小津先生、10話のあらすじ

さよなら、小津先生、10話

小津(田村正和)は、男子バスケ部の新人戦出場のために辞職することを決心した。出場決定を加藤(ユースケ・サンタマリア)を通じて練習中の浩二(森山未来)らに伝えると、5人は小津のもとへ駆け寄って来て、興奮した口振りで決意を語る。小津は、複雑な思いでそれを聞くしかなかった。島谷(大杉漣)は、復職をさらに説得した。だが、小津は「やり残していることがある。カトケンを私の代わりにするまで・・・」と呟くのだった。加藤の部屋では、加藤とみゅー(瀬戸朝香)が小津の高級ワインを開けていた。そこへ小津が帰ってきた。慌てる加藤。だが、小津は、「そろそろ出て行く時期か・・・」と弱気を見せるのだった。学校に、新人戦の案内が届いた。男子の1回戦の相手は、柳沼教諭の学校だった。さらに光蔭学園の顧問の欄の小津の名前が消され、「辞職」となっている。まなび(西田尚美)、佐野(小日向文世)、一葉(京野ことみ)はじめ、学校全体が小津の辞職を知るところなった。だが、一葉だけは、小津の深意を探っていた。「誰かのために嘘をついている」と喝破した。それを聞いた加藤は、絵里(水川あさみ)を呼び出し、「銀行行きは断ったはず」と聞き出す。部屋に戻った加藤は、小津を問いただした。隠し切れないと踏んだ小津は、真実を語る。別れを実感した二人は、悲しみの笑みを漏らすしかなかった。小津の真意を知らない生徒たちは、愛想を尽かして小津の授業も指導も無視し始めた。小津は、心の中で「これでいい」と自分に言い聞かせるのだった。小津も、心と裏腹な罵声を浴びせ、“別れ”のためのだめを押した。別れの時が来た。佐野もまなびも、すでに小津の真意を知っていた。みゅーは怒りと悲しみが合い半ばしていたが、事細かなバスケの作戦帳を渡され、真意を察する。小津はタクシーに乗った。

さよなら、小津先生、11話のあらすじ

さよなら、小津先生、11話

小津(田村正和)は、銀行に戻った。役員に「債務者優先の経営改革」を約束させた小津は、島谷(大杉漣)とともに、新たな仕事に着手した。そんなころ、光蔭学園では、加藤(ユースケ・サンタマリア)やみゅー(瀬戸朝香)、一葉(京野ことみ)らが、バスケ部員の浩二(森山未来)、光(脇知弘)、淳(忍成修吾)、健太(勝地涼)、剛(瑛太)、遙(一戸奈未)らと練習に励んでいた。職員室に戻った、加藤は、みゅーと佐野(小日向文世)に、小津から渡された指導ノートを大切にしていることを見抜かれ、厳しく追及される。加藤とともに真相を知っているまなび(西田尚美)が堪らず「白状します」と、洗いざらい、辞職の顛末を話してしまった。それは、すぐに部員にも知らされ、みゅーと部員は、小津の銀行へ向かった。「帰ってきて」とみゅーが願う。小津は無言である。浩二が言う。「カトケンとやるよ。だから新人戦は見に来て」。小津は静かにその場を去っていった。荷物を取りに来た小津が加藤に伝えた。「俺は、バスケットコートに忘れ物をした。あいつらに、忘れ物をさせるな」。小津は背中で別れを告げた。それから1週間。小津たちは泊まり込みのホテルで、浩二たちはコートで、必死で自分たちのエネルギーを燃やした。銀行改革案の草案が出来上がった。小津と島谷はロビーまで降りると、一葉が待っていた。新人戦の日だったのだ。コートでは、試合が始まるところであった。小津は、彼らの活躍を目に焼き付け、体育館の外へ出た。そこへ現れたのは章夫(池田貴尉)だった。「親父が見て来いって」。ほほ笑む小津に「急げ」と島谷が声を掛ける。「この子が銀行の被害者なんだよ」と小津。察した島谷が言った。「ここにいろ。お前の思いは伝える」。島谷は車を銀行に向かって走らせた。試合は、柳沼のチームがファウル覚悟で、襲い掛かっていた。淳が倒され動けなくなってしまう。章夫に起こされ目を開ける淳。その先のスタンドには、小津が座っていた。加藤ら皆がそちらを凝視した。勇気づくチーム。だが、柳沼も小津に気付いた。柳沼は最終クォーターで、タイムを掛け審判を呼び、すぐにオフィシャル席へ向かった。役員がアナウンスした。「約束違反で、この試合は没収します」。柳沼のチームが不戦勝となった。浩二たちは負けたのだ。しかし、浩二たちは、落胆していなかった。納得した笑みがこぼれていた。だが、柳沼の生徒は怒っていた。「最後までやらせて下さい」。キャプテンが柳沼を睨み付けた。「やろうぜ」。浩二がキャプテンに声を掛けた。生徒たちだけの試合が再開した。ホイッスルが鳴った。光蔭学園は勝った。すべてが弾けたように歓喜が渦巻く光蔭ベンチ。選手たちは、コートに転がり大の字で笑っている。みゅーたちがシャンパンを開けようとしたその時、小津が言った。「まだだ・・・」。小津はどこへ行くのか・・・。

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