フジテレビ、2003年4月から6月の水曜日21時に放送された「ダイヤモンドガール」全12話。主演が観月ありさ。他キャストに岸谷五朗、谷原章介、濱田マリ、勝村政信、等。
主題歌、観月ありさ「Shout It Out」
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ダイヤモンドガール、あらすじ
ダイヤモンドガール、1話のあらすじ
磨かれたダイヤモンドの容姿を持つ、南條麗香(観月ありさ)26歳。女は美しい顔と磨き上げられた体。それがすべてだと思い育ってきた。語学勉強という名目で、オーストラリア・シドニーの大学に留学しているが、エステやネイルサロンに通い“女”を磨く毎日である。ある日、街で弁護士研修中の夏目慎一郎(谷原章介)と出会う。二人はお互い運命的な出会いを感じ、当たり前のように恋に落ちた・・・。楽しい毎日を過ごす麗香、そんな中、慎一郎から連絡が・・・。大手法律事務所「モーリス牧村法律事務所」にスカウトされたので、急きょ日本に帰るという。「一緒に帰る」と言い張る麗香に「卒業の頃、必ず迎えに来る。・・・結婚してほしい。」と慎一郎。何度もうなずく麗香。笑顔でキスを交わすふたり・・・。幸せの絶頂にいる麗香。今日は、ブライダルサロンでウエディングドレスの仮縫い中。そこに慎一郎からの電話!「ごめん、迎えに行けない・・・結婚できないんだ・・・」突然の別れ話。訳もわからず電話は切られ、あわてて帰国することに。携帯もつながらない慎一郎を探しに自宅マンションへ。しかし、隣人から一週間前に引っ越した事を聞き、途方に暮れる麗香。ふと慎一郎の言葉を思い出し、彼がスカウトされたモーリス牧村法律事務所に行く。そこには、最新鋭の巨大なオフィスビルがあった。あまりのすごさにあっけにとられるが、慎一郎に逢いたい一心でビルに入っていく。しかし、日本で三本の指に入る法律事務所だけあって「アポイント無しでは・・・」と追い返されてしまう。が、そんなことには負けない麗香は、アルバイトの面接にきていた女性たちに紛れこみ、しかも採用にこぎつける。「これで慎一郎に会える!」喜びもつかの間、慎一郎は三日間の出張―。しかも担当に着いたのが海外のロースクール出身で語学堪能なエリート弁護士がほとんどの「モーリス牧村法律事務所」にあって、唯一エリートとはほど遠い「便利屋」弁護士、鍋島耕介(岸谷五朗)。麗香の仕事は、コピーやお茶くみ、パソコンの入力。人使いが荒く、情け容赦ない鍋島の仕打ちのなか、麗香に唯一やさしい声をかけてくれたのが、新人弁護士の園田詩織(原沙知絵)だった。慣れない雑務に戸惑いながらも慎一郎が戻るまでは、鍋島のきつい当たりにも耐えていた麗香だったが、ちょっとした勘違いで、重要な書類を捨ててしまう。鍋島は麗香を引っ張り地下のゴミ捨て場に書類を捜しに行く。汚いゴミの中へ躊躇なく飛び込む鍋島。戸惑う麗香。鍋島はそんな麗香を怒鳴りつける。耐えかねた麗香はついに飛び出してしまう。オフィスに戻った麗香は、事務所のボス・モーリス君子(白川由美)に、鍋島は他の弁護士が嫌がる仕事を受けていることや、弱気を助け強きをくじく今時珍しいタイプだと聞かされる。「そんなこと私には、関係ない!」と歩き出す麗香。しかし、その足が止まった・・・
ダイヤモンドガール、2話のあらすじ
麗香(観月ありさ)は、慎一郎の働く『モーリス牧村法律事務所』にアシスタントとしてもぐり込むことに成功する。アシスタントとして付くことになった弁護士の鍋島(岸谷五朗)とは、なかなか馴染めそうにないが、その日は、慎一郎が出張から戻ってくる日。慎一郎にやっと会うことができると期待し出社した麗香は、会議室へ運ぶお茶を真弓(国分佐智子)から奪い取ると待ちきれない思いで会議室へと入っていった。だが、麗香が帰国し、さらに同じ事務所に潜り込んだことを全く知らなかった慎一郎は、そこで麗香を見て呆然。会議が終わると、麗香は慎一郎から今夜二人きりで会おうとこっそりメモを手渡される。その日事務所に鍋島を訪ねてきたのは8歳の男の子・武宮守(須賀健太)。生意気で大人びた口の聞き方をする守は、実は鍋島が担当する吉田ケミカルの社長・吉田剛(団時朗)が、愛人に産ませた子で、近く吉田が引き取るための手配を鍋島が取っているところだったのだ。忙しい鍋島の代わりに、守を家まで送るはめになった麗香。歩きながらしばらく守と話すうちに、自分が父に引取られることで母はお金を貰えるのだが、実は母(春木みさよ)のもとを離れたくないと思っている守の本心を察するのだった。そして7時、仕事も早々と切り上げ、麗香は、久し振りに二人で会えることに胸躍らせながら慎一郎との約束の店に向かう。しかし、そこで慎一郎から聞かされたのは、「好きな人ができた、僕はその人と結婚しようと思っている。互いを高めあっていくことができる人でないと・・・」という自分の資質さえ否定されたひどい言葉だった。『HOTELOASIS』に戻った麗香は、ベッドの上に横たわり落ち込んでいると携帯が鳴る。ようやく携帯を取った麗香の耳に「守がいなくなった!」と鍋島の焦った声が響いた・・・。
ダイヤモンドガール、3話のあらすじ
麗香(観月ありさ)は、『ホテルオアシス』にやってきた慎一郎(谷原章介)から、「あのオフィスにいたとしても僕の気持ちは変わらない」ときっぱり言われた。しかし他に行くあてもない上に簡単に引き下がれないと思う麗香は、今日もモーリス牧村法律事務所に出勤してきた。鍋島(岸谷五朗)にも新たな懸案事項が持ち込まれ、アシスタントの麗香も落ち込んでいる暇はなさそう。今度の懸案は、大物ロックバンドの超人気スターヒロト(山下徹大)の離婚を円満に解決するというもの。妻の幸子(西尾まり)側には英会話教室を経営しているやり手の姉・恵利子(石川真希)が代理人としてついており、話し合いは難航しそうな様子である。そして慎一郎は、今回の件を鍋島と詩織(原沙知絵)が組んでやると聞き、麗香と詩織が接近することがひどく気にかかるのだった。さて鍋島は、本当の気持ちを聞ききたいと幸子のもとを訪れていた。だが、恵利子の妨害にあったため断念。今度は麗香を英会話教室に行かせ、幸子の気持ちを探るように言い渡す。だが会うことに成功はしたもの、突然TVリポーターに囲まれた幸子はカメラの前で、離婚宣言をして慰謝料まで貰うと言い切ってしまった。泥沼の離婚裁判だけは避け、イメージダウンを逃れたいと考えていたヒロト側の思惑はぶち壊しに。だが、二人で話し会いもしないまま別れてしまうことに疑問を抱いた麗香は再び幸子に会いに行き、「今日私の事務所にヒロトさんが来ます」と言うと二人で話し会うことを進めるのだった。一方慎一郎は、詩織にあらためて気持ちを告げると、結婚して欲しいとプロポーズ。そこに偶然居合わせていた麗香は慎一郎のいう相手が詩織であることを知りショックを受けるのだ。
ダイヤモンドガール、4話のあらすじ
麗香(観月ありさ)は、慎一郎(谷原章介)の結婚したい相手が詩織(原沙知絵)だと知りショックを受ける。だが、麗香をそれとなく気遣う慎一郎には「大丈夫」と気丈にふるまい、今日も担当である鍋島(岸谷五朗)の部屋へ向かった。その日、会議室では君子(白川由美)をはじめとするスタッフたちが定例会議を行っていた。議題の中心は大手家電メーカー「エルソン」と「烏山電工」の業務提携について。「エルソン」から多大な信頼を寄せられている詩織が指名を受け担当することになっている。もちろん詩織は大きな仕事を任されて大張りきり。「あまり根をつめても」と食事に誘う慎一郎の行為も断り、懸命に交渉プラン作りを進めるのだった。その頃麗香は、アケミ(濱田マリ)から先日酔っ払って送り届けてくれた男は誰かと迫られていた。泥酔していて覚えていなかったが、どうやら鍋島が部屋まで送り届けてくれたらしいと気付き、見られてまずいものはなかったかと改めて部屋を見渡す麗香・・・だが、そこにはオーストラリアから届けられたウエティングドレスと慎一郎と写った一枚の写真が・・・。しかし翌日、何かを見たかと確認したが、鍋島は「見てない」と言い張る。信じられない!とさらに麗香が詰め寄ろうとしたその時だった、受付から男の怒鳴り声が聞こえてきた。静止する受付嬢に構わずオフィスに入ってきたその男は、詩織に会わせろと凄い剣幕。実はその男、詩織が業務提携を進める烏山電工社長・烏山(モロ師岡)で、提携を白紙に戻したい!と言ってきたのだ。詩織は突然のことで事態が飲み込めない。だが、烏山は、詩織から『将来に向けての買収計画』というメールが送られきたことを話す。それを聞いて呆然となる詩織。実は、その買収プランは、烏山でなくエルソン側へ送るはずのものだったのだ・・・。詩織は必死の謝罪を繰り返すが、もはや烏山の気持ちは変わりそうにない。そして遂に詩織も諦めかけた時だった。麗香は、烏山のことを知る鍋島のアドバイスで、彼の情報を得ると、「もう一度社長に会いにいきましょう!」と詩織を促すのだった。
ダイヤモンドガール、5話のあらすじ
「モーリス牧村法律事務所」にまたも大きな仕事の依頼がきた。林ビル開発が進めている地域開発事業に伴う法律関係の一切を担当することになったのだ。白羽の矢の立った地域は、近い将来有名ブランドも多数入るラグジュアリータウンとして、おしゃれな街に変貌を遂げる予定だという。そしてこのビッグプロジェクトチームのリーダーには慎一郎(谷原章介)が指名された。成功すれば昇進は確実、詩織(原沙知絵)へのプロポーズは受け入れられなかったものの、慎一郎はここを見せ場とばかりに張り切り、林社長(宇梶剛士)にも、住民の立ち退きも迅速に進めることを約束するのだった。立ち退き交渉は、民事専門鍋島(岸谷五朗)の担当。法律書などを買い込み、何とか変わろうと決意した麗香(観月ありさ)も鍋島に懸命に協力しようと決意するのだった。こうして朝から緊迫ムードに包まれた事務所へ、突然、麗香の母・愛子(鷲尾真知子)が姿を見せた。そして愛子は、麗香が押し止めるとも聞かず皆に挨拶を開始。同じ職場にいると聞いていた婚約者は、鍋島だと思いこんでしまい、それでもそのワイルドさが凄く気に入ったとご機嫌で事務所を後にしたのだった。その後、麗香と鍋島は立ち退き交渉のため開発予定地域を訪れた。だが、麗香はそこが、アケミ(濱田マリ)に連れてこられた格安の理容室がある所であると知りびっくり!一度言っただけなのにすっかり馴染みになり、気持ちの温かい商店街の人達のことを思うと、立ち退き交渉を進める気がおこらなくなってしまった。そして鍋島も、この土地に愛着を抱く人たちの思いを無理やり壊すような開発に疑問を持ち始めるのだった。だが、林社長は強引な手を使い土地を手にいれようと行動を開始してきた。麗香は、林に直訴を試みるが相手にしてもらえない。そして美容室の経営者で麗香にパーマをかけてくれたトキ(草村礼子)は、遂に店を手放す決意をする。ほとんどあきらめかけた時だった、鍋島の耳に詩織からこの開発計画には裏があるとの情報が入る。
ダイヤモンドガール、6話のあらすじ
その日鍋島(岸谷五朗)の元を一人の女性が訪ねていた。「早く手続きに入っていただけませんか?」急いだ様子で何かの訴え起こそうとしているようだが、「そう言われましても・・・」と鍋島は少しでも話し合いをもとうとしている。実はこの女性は、佐久間(勝村政信)の妻の百合(広岡由里子)で、夫の不倫に気付き、慰謝料請求をしたいと相談にきたのだ。離婚ではなくて慰謝料を、しかも不倫相手の女性に。やがて相談を終え帰ろうと鍋島の部屋を出た百合は、そこで丁度、出先から戻った佐久間と出くわした。そして何事かときょとんとする佐久間を見て、不倫の相談にきたことを告げた百合は、そこにいた麗香(観月ありさ)の頬をいきなり叩いた。突然のことにびっくりする麗香。社内にいる真弓という女性が夫の不倫相手と掴んでいた百合は、麗香を真弓(国分佐智子)と勘違いしたのだ。この誤解はすぐに解決したが、百合の佐久間に対する怒りは簡単には解けず、慰謝料も肩代りするからという佐久間の作戦も、銀行のカード停止など百合に先手を打たれ、佐久間は絶体絶命のピンチに陥るのだった。だが実はこの時、佐久間は詩織(原沙知絵)と共に、サンコーポレーション社長・日高一志(小木茂光)からの遺産相続に関する難しい相談を抱えていた。先日亡くなった会長である日高の父は、愛人・結城カオル(原千晶)に、自分所有の会社の株50%を譲ると遺言に書き残したのだ。たかが半年程度関係のあった愛人に会社の権利を握らせたくない。そこで佐久間がカオルの説得にあたることになるが、カオルはなかなか首を縦にふらない。その頃麗香は、家を出てホテル住まい中の百合と会い、佐久間との結婚生活のことをいろいろ聞かされていた。結婚して10年、忙しくて帰らぬ夫を待つうちに、いつしか飲めないお酒ものめるようになり、ついにはキッチンドランカーになってしまったのだと・・・やがてその話しを聞いていた麗香は、まだ百合に佐久間に対する愛情があることを察し、もう一度努力して女を磨いて、佐久間を振り返らせよう!と促し、まずはホテルのプールへと連れ出した。だが入っていたサウナで、百合が倒れてしまい・・・。
ダイヤモンドガール、7話のあらすじ
『ホテルオアシス』。一日の仕事を終え部屋に戻って来た麗香(観月ありさ)の目に、まさに首をつろうとしているアケミ(濱田マリ)の姿が飛び込んできた。「!」麗香は慌ててアケミを止め、事情を聞いてみると・・・店に来た有名なプロデューサーから歌手にならないかと声を掛けられ、売り込みに金が必要と言われて30万の金を渡したという。だが、その後も連絡は無く、どうやら騙されたらしいというのだ。それを聞いた麗香はアケミのことをほおっておけず、鍋島(岸谷五朗)に相談して何とかしてもらうと約束した。だが、鍋島はいつにも増して大変な数の仕事を抱えそれどころではないよう。そこで麗香はアケミから貰っていた名刺をたよりに、アケミを騙したという『ブライトスター・ミュージック』の京極雅彦(橋本さとし)のもとを訪ねた。しかし、『モーリス牧村法律事務所』の名前を出し、弁護士でもないのに自分を詐欺呼ばわりしたことに腹を立てた京極は、逆に佐久間(勝村政信)らに抗議。この件は鍋島の耳にも即刻入り、麗香は「余計なことをするな!」と釘をさされるのだった。そんな騒動の中、慎一郎(谷原章介)に得意先の大手企業の社長令嬢との結婚の話しが持ち上がっており、詩織(原沙知絵)は密かに心を痛めていた。そんなことがおこっているとは知らない麗香は、諦めずアケミのことで奔走していた。そして被害を受けたのがアケミだけでなく他にも大勢いることを掴むと、さっそくその女性たちに会い証言を集め、何とか鍋島に動いてもらえないかともう一度頼んでみた。そして、麗香の熱意に動かされた鍋島はアケミたちのため戦うことを約束すると、被害者女性たちを事務所に集めるように言った。だが、いざ訴状を作る段階になり質問をはじめると、思いのほか時間と労力がかかると知った未成年の被害者たちは、親に知られることもあり、訴訟を起こすことに二の足を踏みはじめのだ。「わたしはもういよ・・・お金も夢もみんな馬鹿らしくなった・・・」。一人二人と事務所を後にする被害者たち。そして最後には「みんなそんなもんなんだよ・・・」アケミも失望したつぶやきを残し部屋を出ていってしまった。
ダイヤモンドガール、8話のあらすじ
鍋島(岸谷五朗)は、知り合いの女子大生・白石有香子(浅見れいな)に、教授からセクハラがあったので訴えたいとの相談を受けた。教授室で無理やり押し倒され、暴行を受けそうになったところを何とか振り切って逃げ出したという有香子(浅見れいな)は、鍋島の行きつけの店でバイトしており、知り合いである鍋島を頼って相談してきた。詩織(原沙知絵)も鍋島と共に東都女子大におけるセクハラ訴訟を担当することに。法律事務所では、有香子がその時の状況を話し、同席して聞いていた麗香(観月ありさ)も、絶対そんな男は許せない!と息巻く。しかし、詩織も同性として気持ちは同じだが、この手のセクハラ裁判は、訴えた側の女性にとっては辛いことが待ちうけているとかなり慎重な姿勢で、しかも相手側の黒沢(浜田晃)という教授が弁護士をたてて示談を申し出てきたこともあり、それを受けた方が本人のためになるのではとも考えはじめていた。しかもその弁護士がいうには、その日教授は別の場所におり、証人も数名いるという。つまりセクハラは有香子のでっちあげ話だというのだ。しかし、有香子は、自分は嘘などついてないし、絶対訴えることをやめないという。どちらの言い分が正しいのか?近く学部長選挙を控えているという黒沢が、スキャンダル発覚を恐れて手を打ってきたことも考えられる・・・そう考えた鍋島は、麗香を大学に潜入させ、黒沢の評判や有香子の交友関係を調べさせることにした。そして、その結果、麗香は、黒沢の部屋のデスクなどが妙に入り組んで配置されていること、そして有香子の親友の小森治美(水川あさみ)までが、なぜか黒沢側についているなどの不審点に気がつく。また、急きょ留学先のオーストラリアから一時帰国した恭子(宝積有香)と久し振りに会い、互いの友情を確認しあったばかりだった麗香も、治美が無二の親友である有香子を裏切るのには何か事情があったはずと思い、治美に正面からぶつかっていく。そして鍋島も、治美が何か隠しているのではないかと、もう一度会いに向かうのだった。
ダイヤモンドガール、9話のあらすじ
ある写真週刊誌が茶道界の貴公子と噂される人気の若手茶道家・泉笙薫(東根作寿英)と年上女性との密会写真を公表。熱愛発覚!と書き立てた。「あのイケメンがこんなオバサンと―!?」と麗香(観月ありさ)も騒ぎたてるが、記事をわざわざ鍋島(岸谷五朗)の部屋に見せにやってきた佐久間(勝村政信)は、何だかワケありで鍋島を自室に呼び寄せる。佐久間は、この写真に撮られた女性から訴えを起こされた出版社の弁護を担当することになったと話し、鍋島にその女性のことをいろいろと尋ねはじめた。実はその写真の女性・荻野英子(森口瑤子)は、鍋島が6年前に別れたた妻だったのだ。佐久間は、鍋島から英子との離婚に際しては慰謝料も無く、一人息子を引き取って育てていることを知ると、家元への接近は打算的なものであり、裁判沙汰にしたのも金目当てではと法廷で英子に迫った。麗香は、その法廷でのやり取りを鍋島に伝えながら、「あれでは奥さんがかわいそう」と憤慨、さらにそれを聞いて、「佐久間は勝つために当然のことをやったまでだ」と冷静にいう鍋島に対しても腹立たしい思いをするのだった。その数日後、佐久間の突然の入院で、鍋島が今回の件を引き継ぐことになった。断るべきという麗香だが、鍋島はいち弁護士として裁判を引き継ぐことを決め、英子の評判を聞き集めたり、薫にも会おうと試みた。鍋島は、英子と会って話を聞くと、いい再婚の話があり、破談にしたくないから訴訟を起こしたと話す。だが、どんなに調べても英子には他の男性の影は見えてこないし、薫はノーコメントを通し続けるのだった。そんな中、鍋島は偶然、幼い頃に別れたきりの息子・耕太(金子雄)と再会。麗香と一緒に耕太と遊ぶうち、子供の口から“お茶のおじちゃん”ということばを聞き、耕太が、お茶のおじちゃん、つまり薫のことを大好きといったことで、薫と英子、二人の仲を確信した。ではなぜ裁判に持ち込まなければならなかったのか?その直後、薫に資産家令嬢との縁談話が持ち上がっていることを掴んだ鍋島は、薫の元を訪れると、真実を証言し、証人として出廷して欲しいと迫った。
ダイヤモンドガール、10話のあらすじ
悦子(大島さと子)が大学時代の友人・桜井祐子(山下容莉枝)を伴って鍋島(岸谷五朗)のもとにやってきた。先日急死してしまった夫の死には過労死の疑いがあるので、相談にのって欲しいというのだ。一年ほど前に人事部に移動し、リストラ担当となってからというもの、祐子の夫は心身共に激しく疲労していたように見えた。そしてある日自宅で倒れそのまま亡くなってしまったという。しかし夫の葬式に会社の人間は香典と花をよこしただけで姿を見せず、あまりに誠意のなさに祐子は今回会社を訴える決意をしたらしい。そばで一部始終を聞いていた麗香(観月ありさ)も、祐子に同情、何とか力になりたいと鍋島と共に相手となる小田切エンジニアリング社へとむかった。だが、社長の小田切英一(伊藤正之)は、タイムカードを見せ「勤務時間はきちんとしていたのだし、過労死など断じて認めることはできない」とつっぱねた。直後、社長の傲慢な態度に腹を立てて、鍋島に不満をぶつけながら会社を後にする麗香・・・の頭上に突然木の葉がふりかかってきた。麗香が見上げたその先には一人の老人が。そしてその後、何度か麗香がこの会社に足を運ぶ度に、なぜかその老人は決まって姿を見せるのだった。そんな中、鍋島が急性虫垂炎で倒れ、慎一郎が代わってこの件を担当することになった。だが、慎一郎は、麗香が必死で社員に事情など聞きまわる一方で、さっさと示談に持ち込もうとする。実は小田切側の立ててきた弁護士の内藤(大高洋夫)は慎一郎の先輩で、この件が済めばニューヨークの一流事務所へ行くことが決まっており、慎一郎も一緒に行かないかと誘われていたのだ。そして、麗香は示談など納得できないと思う中、とうとう小田切と祐子との過労死認定訴訟取決めの書類が交わされることになった。
ダイヤモンドガール、11話のあらすじ
今日の麗香(観月ありさ)はちょっぴり不満そうに鍋島(岸谷五朗)に同行してきた。仕事終了後の午後は新一郎(谷原章介)から映画、食事と誘いを受けていたのに、鍋島は定例になっている弁護士会主催の無料法律相談会があるからと市民センターに麗香を連れてきたのだ。弁護士が当番制で困っている人々の相談にのるというもの。高慢な弁護士たちは、金にならない仕事に不満をもらし、今ではモーリス牧村法律事務所に所属しているが、かつては町事務所の弁護士にすぎなかった鍋島をみやり、「こういう庶民的な仕事は鍋島先生にとっては懐かしいでしょう」など皮肉を言ったりしてくる。そんな連中を見て、さらに腹を立てる麗香。そんな中、鍋島は、折原正一(田山涼成)、佐和子(山口詩史)という夫婦から娘の医療過誤に対する訴えを起こしたいという相談を受ける。だが、鍋島は珍しく「この手の裁判はむずかしい」とそっけなく夫婦を追い返してしまう。怪訝に思った麗香が、夫婦の捨てた相談用紙を拾って見ると、そこには入院していた10歳の娘が簡単な手術の後容態が急変し、亡くなったという事情が書きこまれていた。事務所に戻った麗香は、何とか夫婦の力になれないかと鍋島に相談する。しかし、「被告の病院側から弁護の依頼がきていて、同じ事務所で、被告と原告(折原夫婦)の弁護をするわけにはいかない。」それに「明らかなミスの証拠がない限り裁判では絶対的に不利」と鍋島は、この件に関わることをかたくなに拒むのだった。だがその後、鍋島のことを調べた折原正一は、力になってくれるのは鍋島しかいないと足しげく事務所にやってくるようになった。しかし鍋島は正一に会おうとしない。なぜ、そこまでしてこの件に背を向けるのか?気になった麗香は、6年前鍋島が担当した医療過誤に対する資料を読み、さらに君子(白川由美)に当時の様子を聞くなどして、モーリス事務所を相手に戦い、鍋島が経験した苦悶の時の様子を知るのだった。それは、鍋島と共に戦っていた原告側の家族の崩壊と鍋島自身の家庭の崩壊など、二度と医療過誤の裁判に関わりただからない鍋島の心境を知るには十分なものばかりだった。あらためて鍋島の辛い胸のうちを知る麗香。その後モーリス牧村法律事務所では、恵成病院の代理人となることが決定する。事務所の一弁護士である鍋島は、折原夫婦との件は、完全に断たれることになった。だがその頃鍋島は、ある覚悟を決め折原夫婦のもとを訪ねていた。それは、弁護士生命をもかける鍋島の再度の戦いを意味していたのだった。
ダイヤモンドガール、12話のあらすじ
折原夫妻が申し立てた医療過誤の裁判が行われることになった。夫妻の側の弁護人にはモーリス牧村法律事務所を辞めた鍋島(岸谷五朗)がつくことになった。会社を捨て、覚悟を決めて原告についた鍋島の意気込みはそうとうなものだ。一方、被告となる恵成病院の代理人となったモーリス側は、慎一郎(谷原章介)、詩織(原沙知絵)を中心に、佐久間(勝村政信)ら弁護士たちが一致団結、全勢力をあげて今回の裁判に勝利する準備にとりかっていた。そして麗香(観月ありさ)は、鍋島の去った後、君子(白川由美)の指名で慎一郎のアシスタントとして、やはり今回の件に関わることになった。だが、慎一郎について病院を訪れる麗香はどこか元気がなく、慎一郎との食事の時もうわの空・・・。そして『HOTELOASIA』の部屋に戻ってきても、どこかうかない様子の麗香を見たアケミ(濱田マリ)は、「いつまで意地を張っているつもり」と実は鍋島の所へ行きたい麗香の気持ちを言い当てるのだった。まだ大事に持っている鍋島の湯のみ茶碗。そして麗香は、やはり鍋島の下で弁護士になるための勉強をしたいのだ!と自分の中にある確かな思いを認め、モーリスを辞め鍋島のもとに走った。「お前なんか必要ないっ!」鍋島は最初こそこう言って突っばねた。だが遂に麗香の熱意に折れ、今回の件が終わるまでの条件つきで共に闘うことを許してくれた。しかし、どれほど二人に情熱があっても、医学会でも強大な力を持つ恵成病院のことに関して話をしようという関係者はなかなか現れない。そして一方では慎一郎たちが、着々と勝利にむけての自信深めていく中、裁判の日が明日に迫ってきた。このままでは突破口もない・・・「先生、明日から証人尋問が始まりますよ・・・このままだと証人ゼロですよ・・・・・・」。麗香もさすがに意気消沈したようすを見せたその時だった・・・。鍋島が、当時看護士をしていたが事件直後病院を辞めた看護士・和泉恵子(奥貫薫)の居場所を掴んだのだ。二人は、早速この和泉恵子に会いに長野へと向かった。だが、和泉恵子もやはり当時のこと話そうとはしなかった。すべての手を尽くした鍋島は、明日の裁判のため仕方なく長野を後にした。だが、どうしても諦めきれない麗香は、和泉恵子を説得してみると決意して、一人長野に残るのだった――。
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